仮想現実を用いた技術継承の推進
仮想現実を使い、属人化作業の継承を促進します。
背景・課題
クライアントが抱えていた状況
製造機器のメンテナンス作業を、数年来1名の社員が行っていました。本番機であるため体験機会が限られ、かつ失敗が許されないことから、当該社員の異動後も1名で実施している状況でした。
主な課題
- 特定作業を行える人材が1名のみ
- 難易度、習熟機会の少なさ等により引継ぎができない
- Off-JTにおける教育が効果的でない
改善プロセス・アプローチ
仮想現実での”手触り感”ある環境でのトレーニングを実施しました。
技術実現性調査
XR技術、3Dプリンタ等による環境再現の実現性調査
XR(クロス・リアリティ)技術を中核に、デジタルツイン環境の再現性と、ガジェットによる体験環境の実現性・操作性について調査。技術・ガジェットの選定と、ツイン環境の構成を確定しました。
PoC~本格導入への開発
MRによる体験環境の本格開発
MR(Mixed Reality:複合現実)技術を採用し、実機を一部再現した体験機に仮想映像を合わせて教育コンテンツを作成。トレーニーが見えている映像はトレーナーにも共有され、同一の視野を両者が共有しながらハンズオンのトレーニングを実施しました。
成果
いつでも・何度でも・何人でも安全に体験することが可能になりました。
属人化作業を何人にでも体験可能に
時間的制約による体験機会喪失を排除
本番環境とは別の体験環境を構築したことで、いつでも・何度でも・何人でも作業体験が行えるようになり、習熟機会を得られるようになりました。
事故・品質問題の排除
ヒトも製品も安全に
本番機での作業は、万一のミスでのケガのリスクがある。また、作業が原因で異物混入や機器の破損などが起きれば、ラインの停止や製品の出荷停止など、広範囲に損害が及ぶ。体験環境での実施により、これらのリスクを完全に排除できました。